【ワンポイント回復コラム】32
- olive407yk50
- 4 日前
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平安とは何か 〜嵐の中でも静けさを保つ力〜
回復の仲間たちと話していると、よく耳にする言葉があります。
「平安がほしい」
「心が静かでいたい」
「どんなことがあっても振り回されずにいたい」
でも、この“平安”とはいったい何でしょうか?
そして、どうすればその平安に近づけるのでしょうか?
平安=「問題がなくなること」ではない
多くの人が誤解しがちなのは、
“平安=トラブルがない状態”
だという考えです。
でも実際には、どれだけ回復が進んでも、
思い通りにならないこと
不安
孤独
衝動
人間関係のストレス
これらが完全になくなることはありません。
平安とは、嵐が消えることではなく、
嵐の中にいても心が沈まない力のことなのです。
平安は「外側の静けさ」ではなく「内側の静けさ」
外側の状況がいつも穏やかとは限りません。
でも、内側が穏やかでいられる瞬間は確かにあります。
・誰かとつながれた時
・正直に話せた時
・泣きながらでも本音を打ち明けられた時
・感謝を見つけられた時
・“いまここ”に戻れた時
こうした「内側の静けさ」が育ってくると、外側の嵐に巻き込まれにくくなります。
平安を育てる3つの実践
1.
コントロールできないものを手放す練習
人、状況、過去、未来――
どれだけ願っても、自分の力では動かせないことがあります。
その事実と和解していくことで、心の半分くらいは軽くなります。
2.
“いまここ”に意識を戻す
不安は未来に、後悔は過去に住んでいます。
でも、平安は“今”にしかありません。
深呼吸、静けさ、感謝――
そのたった一秒が平安の入口です。
3.
誰かと話して心を外側に出す
平安は“ひとりきりの頑張り”では育ちません。
・話す
・聞いてもらう
・泣く
・頼る
こうした行為が、心を軽くし、静けさを取り戻します。
平安は「与えられるもの」でもある
努力だけで手に入るものではなく、
不思議と“ふっと訪れる”瞬間があります。
・自分ではどうにもならないことを認めたとき
・祈りや黙想の中で心が落ち着いたとき
・仲間の言葉に救われたとき
・誰かの優しさに触れたとき
平安は、そんな“受け取る瞬間”として訪れることがあります。
まとめ:平安とは「嵐の中で静けさを取り戻す力」
平安とは、完璧な人生でも、問題ゼロの生活でもありません。
それはむしろ、
嵐の中でも、静けさに戻れる道を知っていること。
その静けさは、
・祈り
・感謝
・つながり
・手放す勇気
・今日一日の誠実さ
こうした積み重ねの中で育っていきます。
今日のあなたの中にも、小さな平安の種があります。
どうかその一瞬を大切にして、また明日へ。




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