【ワンポイント回復コラム】7
- olive407yk50
- 6月12日
- 読了時間: 2分

スリップは失敗じゃない 〜そこから学べること〜
依存症からの回復の中で、多くの人が経験するのが「スリップ(再使用)」です。
しらふを続けていたのに、また使ってしまった――そんなとき、心に湧き上がるのは「自分はダメだ」「もう戻れない」という絶望感。
でも、スリップは“失敗”ではありません。
それは、“今の自分に何が必要か”を教えてくれる、大切な「サイン」でもあるのです。
スリップに隠れているメッセージ
スリップは、ただの後戻りではなく、心のどこかに無理や負担がかかっていた証拠です。
・無理してポジティブを演じていなかったか?
・感情を我慢しすぎていなかったか?
・人に頼らず一人で抱えていなかったか?
・「ちょっと危ないな」と感じていたのに、見過ごしていなかったか?
スリップは、こういった「小さなサイン」が積み重なった結果であることが多いのです。
大事なのは「戻ってくる力」
スリップの経験そのものよりも、その後にどう向き合うかが回復の鍵です。
再び回復の道に戻ってくることができたなら、それはあなたが「回復の力」を持っているという証です。
恥ずかしさや自己嫌悪でミーティングから足が遠のいたり、支援から離れてしまう人もいますが、回復の道は何度でもやり直せます。
むしろ、スリップから何を学び、どう対処したかを共有できる人は、同じ経験に悩む仲間にとっての灯りになります。
スリップのあとにできること
正直に話す
→ 自分をごまかさず、誰かに話すことで、次の一歩が見えてきます。
原因を振り返る
→ 「どうしてそうなったのか?」を冷静に探ることで、再発予防になります。
自分を責めすぎない
→ 「またやってしまった」よりも、「またやり直せる」を大切に。
プランを見直す
→ どこに無理があったか、何を変えたらいいか、仲間と一緒に考えてみましょう。
まとめ:転んでも、また立ち上がれる
回復とは、「一度も転ばずに歩くこと」ではありません。
転びながらも、そのたびに立ち上がって歩き続けること――それが、本当の意味での回復力です。
スリップは、恥ではありません。
その経験さえも、あなたの回復の一部です。
そして今日、もう一度歩き出すあなたを、私たちは全力で応援しています。
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