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【ワンポイント回復コラム】9

  • olive407yk50
  • 7月3日
  • 読了時間: 2分

回復に必要なのは“話す勇気” 〜沈黙の奥にあるもの〜



依存症からの回復を目指す中で、多くの人が「話すこと」に苦手意識を持っています。


「何をどう話せばいいかわからない」

「こんなこと話したら、引かれるかもしれない」

「感情を言葉にするのが怖い」

「うまく言えないなら、黙ってた方がいい…」


でも実は、話すこと自体が、回復の大きな一歩になるんです。




話すこと=自分を回復の流れに乗せること



私たちが自分の内側に抱えてきた思いや記憶は、ときに言葉にするだけでも涙が出てくるような重たいものです。

だけど、それを誰かに話せた瞬間、少しだけ――ほんの少しだけ、心が軽くなることがあります。


言葉にして初めて、「あ、自分ってこんなふうに感じてたんだ」と気づくこともあります。

話すことは、心の荷物を整理していくプロセスそのものなんです。




話すことは下手でいい、まとまってなくていい



「うまく話せないと意味がない」と思っていませんか?

そんなことはありません。


言葉に詰まっても、言い直しても、泣きながらでも――

その“声を出す”という行為自体が、あなたの中の回復の力を目覚めさせていきます。


うまく話すことが目的ではありません。

「伝えようとすること」そのものが、回復の一部なのです。




安心できる相手を見つける



すべてを話せる相手をいきなり見つけるのは難しいかもしれません。

でもまずは、ほんの少し話せる人を見つけるところから始めてみましょう。


・同じミーティングに通う仲間

・支援者やスタッフ

・以前スリップを話してくれた人

・ただ「うんうん」と聞いてくれる人


「言ってみたら、意外と大丈夫だった」――そんな体験が、次の一歩につながります。




話すことで、「一人じゃない」と思える



沈黙の中に閉じこもっていると、「自分だけがこんな思いをしてる」と感じがちです。

でも、話してみると、多くの人が同じような痛みや葛藤を抱えていることに気づきます。


話すことで、「つながり」が生まれる。

そして、そのつながりがあなたの支えになります。




まとめ



言葉にするのは勇気がいります。

でも、その勇気を出した瞬間から、回復は静かに動き始めます。


完璧じゃなくていい。

震えながらでも、涙をこらえながらでもいい。

あなたの声には、力があります。


今日、少しだけ「話してみる」一歩を踏み出してみませんか?


 
 
 

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