【ワンポイント回復コラム】1
- olive407yk50
- 4月24日
- 読了時間: 2分
完璧を目指さなくていい 「回復=一直線」ではありません

依存症からの回復を目指すとき、多くの方がぶつかるのが「完璧でいようとする気持ち」です。
「もう二度と使ってはいけない」
「気持ちが落ち込むなんて、自分はまだダメなんだ」
「これくらいできて当然だろうに、できないなんて…」
このような思考は、一見やる気に見えますが、実は自分を追い詰めてしまう危険なものでもあります。
回復は「波」のあるプロセス
回復の道のりは、一直線ではありません。波のように、良い日もあれば、しんどい日もあります。たとえば、ミーティングに連続で参加できていたのに、ある日どうしても足が向かなくなる。あるいは、気持ちがざわざわしてイライラしてしまう――そんなとき、「これじゃダメだ」と自分を責めてしまう人が多いです。
でも、むしろそういう日が来ることは自然なことです。
重要なのは、その後どうするかです。
自分を責めるのではなく、「また立て直せばいい」と考えられるか。小さな行動を取れるか。それが回復力です。
「今日はこれができた」でOK
私たちは、ときに「もっと頑張らなきゃ」「普通の人はこれくらいできるはず」と、自分に厳しくなりがちです。でも、回復の過程では「今日はこれができた」と小さな達成を認めることが、何よりの支えになります。
・今日はミーティングに顔を出せた
・スタッフに本音を少し話せた
・衝動に駆られたけど、ひと呼吸おいて誰かに相談できた
こうした“ちょっとした一歩”を見逃さないでください。それは、確かな前進です。
自分へのまなざしを少しだけやさしく
依存症回復において必要なのは、厳しさよりも「やさしさ」かもしれません。
特に、自分自身に向けるやさしさです。
・できない日があっても、また始めればいい
・落ち込んだら、立ち止まってもいい
・助けを求めることは、弱さではなく強さ
完璧を目指さなくて大丈夫。
私たちの目指す「回復」は、どこか遠くの完璧な姿ではなく、「今の自分にできることを大切にしていく」ことなのです。
おわりに
回復は、完璧な自分を作り上げることではありません。
むしろ「不完全でも、自分らしく生きていく力」を取り戻すこと。自分自身への見方が変わっていくそのプロセスこそ、かけがえのない「回復」です。
どうか今日の自分に、小さな「よくやった」を。
それが、明日への一歩につながっていきます。
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