【ワンポイント回復コラム】2
- olive407yk50
- 5月2日
- 読了時間: 2分
頼ることは負けじゃない 回復は“つながり”の中で起こる

依存症からの回復を始めると、多くの人がある「壁」にぶつかります。
それは――人に頼ることへの抵抗感です。
「自分のことは自分でなんとかしなきゃ」
「誰かに迷惑をかけるのは申し訳ない」
「弱みを見せたら、情けないと思われそう」
こうした思いが、心のどこかに根付いている人は少なくありません。ですが、それが回復の足を引っ張ってしまうこともあるのです。
依存症は「孤立」の中で進行する
依存症の本質の一つは「孤立」とも言われます。
誰にも相談できず、苦しい気持ちや衝動を一人で抱え込んでしまう。
気づけば、自分を守るために嘘をついたり、本当の感情を隠したりして、どんどん人との距離が遠のいてしまう…。
そんな状態の中では、回復のきっかけをつかむのも難しくなってしまいます。
「つながり」が回復の土台になる
回復は、自分一人で成し遂げるものではありません。
誰かと話すことで、自分の気持ちを整理できたり
誰かの体験談を聞いて、「自分だけじゃない」と安心できたり
必要なときに、支えてくれる人がいるだけで「もう一度やってみよう」と思えることがあります。
頼ることは、負けることではなく、「回復する力を引き出す行動」です。
「誰かに話してみる」から始めよう
もし、今あなたが少しでも苦しさや不安を抱えているなら、無理にひとりで抱え込まないでください。
身近なスタッフ、仲間、支援者、ミーティングの参加者…誰でも構いません。
話すことに慣れていなくても、うまく言えなくても大丈夫。
「ちょっとしんどい」とつぶやくだけでも、その一歩はとても大きな意味を持ちます。
さいごに
頼ることは、勇気です。
自分の弱さを認めることは、強さです。
そして、誰かとつながることは、回復を支えるいちばんの力になります。
回復とは、「ひとりでがんばること」ではなく、
「誰かと一緒に歩んでいくこと」――そう考えてみても、いいのではないでしょうか。
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