【ワンポイント回復コラム】30
- olive407yk50
- 11月27日
- 読了時間: 2分

回復とスピリチュアルな成長 〜“生き直す”力は、心の深いところから生まれる〜
依存症の回復では、「スピリチュアルな成長」という言葉がよく出てきます。
けれど、「スピリチュアルって宗教のこと?」「信仰がないとダメなの?」と戸惑う人も少なくありません。
ここでいうスピリチュアルとは、“心の奥にある力”に気づいていくプロセスのことです。
それは特定の神を信じることではなく、「自分を超えた何か」とのつながりを感じていく道です。
スピリチュアルな成長とは、「内側の変化」
回復は、単に「使わないで生きる」ことでは終わりません。
そこから先にあるのは、生き方そのものが静かに変わっていく過程です。
・誰かを責めるより、理解しようと思えるようになる
・過去の自分を恥じるより、受け入れようとできる
・思い通りにいかない現実を、少しずつ信頼できるようになる
こうした内側の変化が、まさにスピリチュアルな成長です。
それは、「心の再生」でもあり、「生き直し」の本質でもあります。
“力を手放す”ことで、新しい力が生まれる
依存症の根には、「自分でコントロールしたい」という衝動があります。
人、感情、状況――なんとかしようとして苦しむ。
でも、回復の中で気づくのは、**「手放すことが、本当の力になる」**という逆説です。
「自分ではどうにもできないことを認める」
「人に助けを求める」
「自分を導く“何か”を信頼する」
その瞬間、心の中に不思議な静けさと希望が生まれます。
それが、スピリチュアルな回復の始まりです。
スピリチュアルな成長を深める3つの実践
感謝を見つける
どんな日にも、ひとつ感謝できることを探してみましょう。
感謝は、心を柔らかくし、現実を受け入れる力をくれます。
祈り・黙想・沈黙の時間を持つ
言葉のない時間は、心の奥にある声を聴くための“扉”です。
忙しい日でも1分でいい――静けさに戻る習慣を。
他者のために生きる
誰かの回復を願うとき、自分の心も癒されていきます。
“与えること”は、“受け取ること”でもあるのです。
まとめ:スピリチュアルな成長は「信じることの回復」
依存症は、コントロールの喪失だけでなく、**「信じる力の喪失」**でもあります。
人を信じられなくなり、自分を信じられなくなり、世界を信じられなくなる。
でも、回復を通して少しずつ――
「信じてもいいかもしれない」と思えるようになる。
「もう一度、生きてみよう」と感じられるようになる。
それが、スピリチュアルな成長の本当の姿です。



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