【ワンポイント回復コラム】5
- olive407yk50
- 5月29日
- 読了時間: 2分
感情と上手につきあうことが回復のカギ

依存症の背景には、感情とのつきあい方に課題を抱えているケースが多くあります。
「つらい」「寂しい」「不安だ」――そんな感情をどうしていいかわからず、気づけば酒や薬、ギャンブルなどに逃げ込んでしまう。
これは意志が弱いせいではありません。
むしろ、感情に圧倒された結果として“手段”として依存が使われたのです。
感情は敵じゃない
回復の過程で大切なのは、「感情を抑え込むこと」ではなく、感情を感じても安全でいられる自分になることです。
怒ってもいい。泣いてもいい。不安になってもかまいません。
問題は、その感情が自分や周りを壊す行動に直結してしまうときです。
感情そのものは、あなたに「今、何が必要か」を教えてくれる大切なサイン。
だからこそ、「感じてもいい」「そのままでもいい」と、自分の感情に少しずつOKを出していくことが大切です。
急にうまくできなくて当然
「感情と向き合う」と言っても、最初からうまくはいきません。
長年感じないようにしてきた感情は、最初とても強烈に感じることもあります。
でも、それを**「感じて終わりにする」**練習をしていくことで、少しずつ感情との距離の取り方が身についてきます。
たとえば、
感情を書き出してみる
ミーティングで話してみる
信頼できる人に共有してみる
こうした行動が、感情に飲み込まれずにいられる土台を作ってくれます。
感情を感じられることは「生きている証」
依存症の渦中では、自分の感情すら感じなくなっていたという人が少なくありません。
だからこそ、「不安を感じた」「涙が出た」「誰かに怒りを伝えられた」――そんな経験は、回復が進んできた証でもあります。
感情は厄介で、手に負えないもののように感じるかもしれません。
でも、本当はあなたを守るための大切な信号です。
まとめ:感情は“押さえつけるもの”ではなく、“向き合うもの”
依存症回復の鍵は、自分の感情と仲直りしていくこと。
完璧にできなくてもかまいません。
まずは「自分が何を感じているか」に目を向けるところから、一歩を踏み出してみましょう。
感情と向き合えるあなたは、確実に「回復の力」を手にしています。
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