top of page
検索

【ワンポイント回復コラム】65

  • olive407yk50
  • 7月30日
  • 読了時間: 3分

「生きることがどうにもならなくなっていた」

〜ステップ1が教えてくれること〜



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

どん底、という場所

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


仕事を失った。

家族に見放された。

お金も、健康も、信頼も、すべてなくなった。

それでも、やめられなかった。


「生きることがどうにもならなくなっていた」


この言葉は、12ステップのステップ1に

込められた表現です。


依存対象に対して無力であり、

そのために生活そのものが

手に負えなくなっていた状態。


それを正直に認めることが、

ステップ1の核心です。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「どうにもならない」を認めるまで

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


多くの人は、どん底に至るまでの間、

こんなふうに考えていました。


「まだ自分でコントロールできる」

「本気を出せばやめられる」

「次こそ最後にする」


何度も、何度も、そう思った。


でも現実は、どうにもならなかった。


その繰り返しの中で、

少しずつ、少しずつ、

生活が崩れていった。


「どうにもならなくなっていた」と言えるのは、

その現実をようやく直視できたときです。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

認めることが、なぜ難しいのか

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「自分はコントロールを失っている」

「生きることがままならなくなっている」


これを認めることは、

プライドを傷つけ、

自分の弱さをさらけ出すようで、

とても勇気がいることです。


だから多くの人が、

ギリギリまで認めようとしません。


「まだそこまでひどくない」

「あの人よりはましだ」

「家族さえいなければうまくやれた」


こうした言い訳が、

認めることを先延ばしにさせます。


でも、認めることを先延ばしにした分だけ、

どん底はさらに深くなっていきます。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ステップ1は、敗北ではない

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「無力を認める」

「どうにもならなくなっていたと認める」


これは、自分を否定することではありません。


病気の前では、意志の力だけでは

どうにもならなかった。


それは事実であり、

その事実を正直に見つめることが、

回復への第一歩になります。


ステップ1は終わりではなく、

新しい始まりです。


どん底に触れたからこそ、

そこから上がっていける。


多くの回復者が、

「あのどん底がなければ、回復はなかった」と

語ります。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「どうにもならなかった」過去が、力になる

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ステップ1を深く理解した人は、

自分の「どうにもならなかった」体験を

正直に語ることができます。


その言葉は、

今まさに「どうにもならない」状況にいる誰かに、

深く届きます。


「あの人も、同じだったんだ」

「それでも回復できたんだ」


体験の正直な共有が、

仲間の希望になっていきます。


どん底の経験は、

消えるものではありません。


でも、回復の中でそれは

「弱さの証拠」から

「力の源」へと変わっていきます。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「生きることがどうにもならなくなっていた」


その言葉を、正直に言えたとき、

回復は始まります。


認めることは、勇気です。

どん底は、始まりです。


ステップ1は、

回復への、最初の、確かな一歩です。

 
 
 

コメント


bottom of page