【ワンポイント回復コラム】68
- olive407yk50
- 7 日前
- 読了時間: 3分

「狂気」から「正気」へ
〜ステップ2が語る、繰り返しのわなから抜け出すこと〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「狂気」という言葉の意味
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12ステップのステップ2には、
「正気に戻してくれると信じるようになった」
という言葉があります。
裏を返せば、
依存の中にいたとき、
私たちは「正気ではない状態」にあった
ということです。
12ステップでは、その状態を
「insanity(狂気)」と表現します。
この言葉を聞いて、
「自分は狂っていたのか」と
傷つく方もいるかもしれません。
でも、ここで言う「狂気」とは、
精神的な病気のことではありません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
同じことを繰り返して、違う結果を期待する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12ステップが語る「狂気」の定義は、
こうです。
「同じことを繰り返しながら、
違う結果を期待すること」
これは、依存症の核心をついた言葉です。
また飲んでしまった。でも今度こそ大丈夫。
また使ってしまった。でも次は止められる。
また同じことをしてしまった。でも今回は違う。
何度も、何度も、
同じパターンを繰り返しながら、
「今度こそ違う」と信じ続ける。
その繰り返しが、
依存症における「狂気」です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
わかっていても、やめられなかった
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「またやってしまった」と気づいている。
「このままではいけない」とわかっている。
「家族を傷つけている」と知っている。
それでも、やめられなかった。
これが依存症の恐ろしさであり、
同時に、本人が最も苦しむ部分です。
「なぜ自分はこうなのか」
「意志が弱いからだ」
「人間として最低だ」
自分を責め続けながら、
また同じことを繰り返す。
その苦しいループの中にいたこと、
それが「狂気の状態」だったのです。
それはあなたの人格の問題ではなく、
病気がそうさせていたのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
正気とは何か
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
では、「正気に戻る」とはどういうことでしょうか。
それは、
同じことを繰り返すループから抜け出し、
現実をありのままに見られるようになること。
「自分には、これをコントロールする力がない」
「一人の力では、どうにもならなかった」
「違うやり方を、試してみる必要がある」
そう気づき、
これまでとは違う選択ができるようになること。
それが「正気に戻る」ということです。
正気とは、完璧であることではありません。
現実を正直に見つめ、
違う一歩を踏み出せることです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
正気は、自分の力だけでは取り戻せなかった
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ステップ2が大切にしているのは、
「正気に戻してくれる」のが
自分自身ではなく、
「自分を超えた大きな力」だということです。
なぜか。
自分の力だけでやめようとして、
何度も失敗してきたからです。
「今度こそ意志の力で」と
何度も誓ったが、できなかった。
だから、自分を超えた何か、
ハイヤーパワーの力を借りることで
初めて、正気への道が開けていく。
ステップ2はそう伝えています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
繰り返しに気づくことが、始まり
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「また同じことをしてしまった」
その気づきは、とても苦しいものです。
でも、その気づきこそが、
狂気のループから抜け出す
最初の入り口になります。
繰り返しに気づき、
「これは自分の力だけでは無理だ」と認め、
自分を超えた力に委ねてみる。
その流れが、
ステップ1からステップ2へと
つながっていきます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
同じことを繰り返してきた自分を、
責めなくていいです。
それは病気がそうさせていた。
そして、そのループは終わらせることができる。
「正気に戻してくれる力がある」と
信じるようになったとき、
繰り返しのわなから、
少しずつ、確かに抜け出していけます。



コメント