【ワンポイント回復コラム】24

希望を見つける視点 〜小さな光に気づく力〜

依存症からの回復の過程では、どうしても暗い気持ちにとらわれる時期があります。

「この先も同じことを繰り返すんじゃないか」

「自分なんて変われない」

「未来に何も期待できない」

そんなふうに感じてしまうのは自然なことです。

でも、そこで大切になるのが――希望を見つける視点です。

希望は“大きな奇跡”ではなく“小さな変化”にある

希望というと、「劇的に人生が変わる瞬間」を思い浮かべる人もいます。

けれど実際は、小さな変化に気づけることが希望の始まりです。

・昨日より少し気分が軽い

・前より正直に話せた

・仲間の話に共感できた

・ミーティングにまた参加できた

これらは小さなことかもしれませんが、確かな希望の種です。

希望を見失いやすい理由

人はどうしても、「できていないこと」「足りないこと」に意識が向きがちです。

だからせっかく芽生えている希望のサインも見過ごしてしまうのです。

希望を育てるには、「できていること」に目を向ける習慣が必要です。

希望を育てる3つの方法

1. 一日の終わりに「よかったこと」を1つ書く

   
   

   　どんなに小さなことでも「よかった」と思えたことを記録します。

2. 仲間の希望をシェアする

   
   

   　他人の体験談に耳を傾けると、自分にも希望があることを実感できます。

3. “今できていること”に焦点を当てる

   
   

   　未来の不安よりも、今日できた小さな一歩に意識を戻しましょう。

まとめ：希望は“見つける力”の中にある

希望は、遠くのどこかにある特別なものではありません。

あなたの毎日の中にある小さな光に気づくこと。

その視点が、回復を続けるエネルギーになります。

今日、あなたはどんな小さな希望に気づけますか？