【ワンポイント回復コラム】11
- olive407yk50
- 7月17日
- 読了時間: 2分

“助けを求めること”は強さのしるし
「こんなこと、人に頼っちゃダメなんじゃないか」
「また迷惑をかけてしまうかもしれない」
「自分で何とかしないと、情けない気がする」
――そんな思いが頭をよぎって、苦しいときほど誰にも言えなくなってしまう。
これは多くの依存症回復者が共通して抱える、**“助けを求めることへの抵抗感”**です。
でも本当は、「助けて」と言えることこそ、大きな強さのしるしなんです。
「助けて」が言えないのは当然
依存の渦中にいた頃、周囲との信頼関係が壊れていた人も少なくありません。
「誰にも本音を言えなかった」
「頼ると裏切られると思っていた」
「助けを求めたけど無視された、見放された」
そんな過去の経験があると、「助けを求めるのは怖い」と感じるのは自然なことです。
でも、今のあなたは過去のあなたとは違います。
そして、あなたのまわりには“今のあなた”を支えようとする人が必ずいます。
誰かに頼ることは、“信じてみる”こと
助けを求めるというのは、ただ依存することではありません。
それは、「この人に、自分の思いを伝えても大丈夫かもしれない」と、小さな信頼を置いてみることです。
・誰かに「しんどい」と言ってみる
・「ちょっと話を聞いてくれない?」と声をかけてみる
・「今日、一人だと不安だから一緒にいて」と伝えてみる
その一歩が、孤独のループから抜け出す“きっかけ”になることもあります。
助けを求められる人は、他人を助けられる人になる
不思議なことに、自分が誰かに助けられた経験がある人ほど、他人にもやさしくなれます。
「自分もあのとき助けられたから、今度は自分が誰かの力になりたい」
そんな循環が生まれたとき、回復は一人のものではなく、**“つながりの力”**へと変わっていきます。
あなたの「助けて」は、いつか誰かの「ありがとう」につながるかもしれません。
まとめ
助けを求めることは、決して弱さではありません。
それは、「ひとりで抱え込まずに生きていく」という選択です。
回復とは、誰かとつながりながら、支え合いながら歩いていくプロセス。
その第一歩として、「助けて」と言える勇気を、どうか大切にしてください。
あなたはひとりじゃありません。
声をあげてくれたあなたのそばには、ちゃんと“聴こうとする誰か”がいます。
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