【ワンポイント回復コラム】12
- olive407yk50
- 7月24日
- 読了時間: 2分

“感謝”は回復を深めるツール 〜足りないものより、あるものに目を向ける〜
依存症からの回復の道のりは、決して平坦ではありません。
思うように進まなかったり、自分を責めたくなる日もある。
誰かの言葉が心に刺さって、怒りや悲しみがわいてくることもある。
そんなとき、少しだけ視点を変える“力”になるのが、**「感謝」**です。
感謝とは「自分の状態を変える道具」
感謝という言葉を聞くと、「ありがとうって言いなさい」と子どもの頃に言われたような、少し道徳的で窮屈な印象があるかもしれません。
でも、ここでいう感謝は、**「自分の心のあり方を整える道具」**としての感謝です。
たとえば――
・今日は朝日が気持ちよかった
・ミーティングで誰かの話に救われた
・誰かが笑顔で挨拶してくれた
・おいしいごはんが食べられた
こんな小さなことに「ありがたいな」と感じられるようになると、不思議と心の中のイライラやモヤモヤがやわらいでいきます。
感謝は“足りない”から“満ちている”へのスイッチ
依存症に苦しんでいた頃、私たちの思考は「ないもの探し」になりがちでした。
「自由がない」「理解されない」「幸せじゃない」
そんなふうに、“満たされないもの”ばかりに目がいってしまう。
でも、感謝の習慣が身につくと、「もうすでにあるもの」に気づく力が育ちます。
・今日も薬を使わずに過ごせた
・信じてくれる人がいる
・一緒に歩んでいる仲間がいる
それだけで、心の風景が少し変わっていくんです。
感謝は「自然と湧く」ものではなく、「見つけに行く」もの
感謝って、気分がいいときだけ感じるものじゃありません。
むしろしんどいときこそ、意識して“感謝できるもの”を探すことが回復を助けてくれます。
・「今日の感謝」を1つだけ書き出してみる
・ミーティングで「ありがたかったこと」をシェアする
・感謝を“言葉”にして誰かに伝えてみる
これだけで、回復の土台は少しずつ、でも確実に厚くなっていきます。
まとめ:感謝は「希望を見つける習慣」
感謝とは、ただ丁寧になることではありません。
それは、「もう一度、人生に向き合おうとする力」です。
どんなに苦しいときも、何か一つ「ありがたい」と思えるものを見つけられたら、今日のあなたはそれだけで十分です。
今日、あなたが見つけた小さな感謝は、きっと明日の希望につながっています。
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