【ワンポイント回復コラム】13
- olive407yk50
- 7月31日
- 読了時間: 2分

“自分を許す”という回復 〜過去の自分と向き合う勇気〜
「どうしてあんなことをしてしまったんだろう」
「家族を傷つけた自分には、回復する資格なんてない」
「過去を思い出すと、今でも胸が痛む」
依存症からの回復を進めていくと、避けて通れないのが「過去の自分」と向き合うプロセスです。
そして、多くの人がぶつかる壁――それが、**「自分を許せない気持ち」**です。
自分を責めることで「償っている」と感じていませんか?
自責の念は、とても人間らしい感情です。
でもそれが強すぎると、心のどこかでこんな思いが芽生えます。
「苦しんでいないと申し訳ない」
「幸せになろうとするなんて、おこがましい」
「償いは、一生かけて背負うものだ」
――まるで“責め続けること”が償いのように思えてしまう。
でも実は、**回復のプロセスとは、過去を責め続けることではなく、“向き合って手放していくこと”**なんです。
許すことは「忘れること」ではない
「許す」とは、過去の出来事をなかったことにするわけではありません。
それはむしろ、過去の出来事をきちんと見つめたうえで、それに囚われすぎない“今”を選びなおす力です。
・もう一度やり直したい
・同じ過ちを繰り返さないようにしたい
・これから誰かの支えになりたい
そんな想いを持っている今のあなたは、あの頃のあなたとは違います。
あなたが「変わろうとしている」こと自体が、すでに償いの道を歩み始めているということなのです。
「自分を許す」とは、自分の未来を生き直すこと
誰かを傷つけた過去、失った信頼、壊れた関係。
それらすべてが簡単に癒えるわけではないけれど、今のあなたがどんな選択をして生きていくかが、未来を変えていきます。
そしてその第一歩は、「こんな自分でも生きていいんだ」と思えること。
それが、自分を許すということの核心です。
まとめ:許すことは「甘え」ではなく「責任」
自分を許すことは、逃げることでも、開き直ることでもありません。
それはむしろ、**過去と向き合ったうえで、今できることを選び取る“責任ある態度”**です。
あなたには、やり直す力があります。
あなたの回復は、今日この瞬間にも続いています。
どうか、自分を少しずつでも受け入れてあげてください。
それが、深い回復への入り口になります。
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