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【ワンポイント回復コラム】70

olive407yk50
9月3日
読了時間: 3分

自己と自己意志

〜ステップ3が気づかせてくれること〜



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「自己意志」とは何か

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ステップ3では、

「自分の意志と生き方をゆだねる」と語られます。


ここで言う「自分の意志」とは、

12ステップの言葉で言えば

「self-will(自己意志)」のことです。


自己意志とは、

「自分の思い通りにしたい」

「自分が正しいと思う通りにやりたい」

「自分でコントロールしたい」


という、自分中心の強い意志のことです。


これは一見、

主体性や自立心のように見えますが、

依存症の回復においては、

大きな落とし穴になることがあります。



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自己意志が回復を妨げるとき

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自己意志が強く働いているとき、

こんなことが起きやすくなります。


・「自分のやり方でやれば大丈夫」と

 人のアドバイスを聞かない

・「もう少しだけ自分でできる」と

 助けを求めることを先延ばしにする

・「なぜ自分だけがこんな目に」と

 怒りや不満が積み重なる

・「こうなるはずだった」という

 思い通りにならない現実への抵抗が強くなる


自己意志は、

「自分でなんとかしなければ」という

孤独な戦いを続けさせます。


その戦いに疲れ果てたとき、

依存対象に手が伸びることがあります。



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「自己」という問題

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12ステップでは、

依存症の根っこに「自己(self)」の問題がある

と考えます。


「自己中心性」と言うと、

わがままや身勝手なイメージがありますが、

ここで言う自己中心性とは、

もう少し深いものです。


・世界が自分を中心に回っていると感じる

・自分の感情や都合を最優先にしてしまう

・他者や状況を、自分の思い通りにしようとする

・うまくいかないと、自分か他者を責める


これらは、意地悪さからではなく、

恐れや不安、傷つきたくないという

自己防衛から生まれることが多いのです。



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自己意志を手放すとはどういうことか

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「自己意志を手放す」というのは、

自分の意見や気持ちをなくすことではありません。


自分の思い通りにしようとする

「執着」を手放すことです。


「こうなってほしい」という願いは持っていい。

でも「こうならなければならない」という

執着を手放す。


「自分が正しい」と思う気持ちはあっていい。

でも「自分だけが正しい」という

閉じた姿勢を手放す。


その違いは、小さいようで、

生き方を大きく変えていきます。



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ゆだねることで、見えてくるもの

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自己意志を手放し、

ハイヤーパワーにゆだねるようになると、

こんな変化が起きてくることがあります。


・思い通りにならないことへの

 抵抗が、少しやわらいでくる

・「自分がすべてを決めなければ」という

 重さが、少し軽くなる

・人の話を、以前より素直に聞けるようになる

・うまくいかなかったとき、

 すぐに自分や他者を責めなくなる


これらは、一度に起きるものではありません。


ゆだねる練習を重ねる中で、

少しずつ、静かに変わっていきます。



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自己意志は、悪者ではない

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ひとつ、大切なことをお伝えします。


自己意志は、

消えてなくなるものではないし、

消す必要もありません。


自己意志があるから、

回復しようと踏ん張れる。

生きようとする力がある。


大切なのは、

自己意志を「主人」にしないことです。


自己意志に引きずられて生きるのではなく、

ハイヤーパワーの配慮の中で、

自己意志を「道具」として使えるようになること。


それがステップ3の目指す姿です。



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「自分の思い通りにしなければ」という

重い鎧を、少し脱いでみてください。


自己意志を握りしめるのをやめたとき、

初めて見えてくる景色があります。


ゆだねることは、

負けることではありません。


本当の意味で、

自由に生きることへの

入り口です。

 
 
 

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